あえて、リアルマネー。しかも、地域通貨。

最近円天という擬似通貨の詐欺疑惑の話がテレビやら週刊誌やらで話題になってたようだ。
それで思い出したのがある団体のために以前自分で書いた地域振興のイベント案であった。
あっさりとボツになったので忘れていたが、
細かい部分は別として、大枠は結構考えて書いたつもりなので、
一応記録として残しておきたいと思い、ここに転記しておくことにした。

What? : ○○市の企業(商店)を繋ぐ地域通貨を制定し、年に一度この地域通貨を使う

イベント「○○大楽市・楽座」を行う。

What for? : 市民参加を目指した「まちづくりネットワーク」の構築のために

Why? : それぞれのまちづくり団体でそれぞれの発案のもとで既に独自のイベントを行っています。我々の目的が長期的な視座でそれらを繋ぐネットワークを形成しそれぞれの団体の自主性を重んじつつ、○○市民の意識の目に見えるようにすることの支援であるならば、それぞれの団体がなるべく多くの市民に自分たちの活動を知ってもらい、参加を募れるようなイベントにする必要があると感じます。そこで、この条件を満たす共通項として、地域通貨の制定とそれを流通させる場の提供と言う考えに至りました。

How? :

地域通貨の制定:

原資=各まちづくり団体の協賛・後援企業からの出資、賛同する個人からの出資

地域通貨のシステムとイベント開催までの流れ:

  1.出資金の金額に応じた地域通貨を各出資者に記名つきで配布する。

    例)通貨単位およびレート 1チェリー=1円

      A商店 協賛金10万円=10万チェリー配布

  2.地域通貨を配布された企業・団体はそれぞれ自由にそれを配布する。

    例)各まちづくり団体イベントへの労働力の提供=1時間/500チェリー

      各協賛企業の販売商品・サービス購入者=1,000円につき10チェリー

  3.地域通貨を手に入れた個人はそれを自由に譲渡可能(通貨にメッセージ欄を設ける)

    例)東京に住む学生時代の友人に・・・

      ご近所さんへおすそ分けのお礼に・・・・

      母の日のプレゼントに・・・etc

   ※メッセージ例「11月のイベント「○○大楽市・楽座」でこのお金を使えるので、

    一緒に行きましょう」etc

  4.出資協賛団体・企業・個人は地域活性イベント「○○大楽市・楽座」に出店。

   それぞれの商品・サービスに「チェリー」単位で金額をつけ提供する。

    例)地元企業・自治体主催講演会チケット=500チェリー

      地元企業のお買い物券500円=600チェリー etc

  5.イベント終了後それぞれの出展者の地域通貨を現金に換金する。

  ※システムのメリット:

地域通貨はまちづくり団体のイベントへの参加などにより得られるので、

市民の参加意識が高まる。

     ②署名、メッセージがついているので、広告媒体として、また、広く人脈を

繋ぐコミュニケーションツールとしても機能する。

     ③年に一度のイベント時にのみ使用できるため、多数かつ広範な集客が期待

でき、また、出店する団体、企業、など幅広く○○PR効果が期待できる。

Who? : ○○市中心部商店街・○○市の企業・各まちづくり団体のみなさん・○○市民

Where? : ○○駅前〜△△町大通り

When? : 2006年11月



※注:○○=自治体名

つめるべきところは多いし実現するにはかなりのパワーが必要でしょうが、
今見てもなかなか良い案だと勝手に一人で思ってるんだがどうだろうか。
「通貨」としてしまうといろいろ法律上の問題もあるのだろうが、
これは貨幣そのものにもパーソナルな価値を持たせることがみそなわけなのではずせない。
そもそもここで想定してる自治体にそれほどの集客できるポイントが無いのでそこが一番問題だったりする。
そうすると「○○大楽市・楽座」はもっとも集客力のあるイベントと同時期にするのが良さそうだ。
うちの自治体では ドキュメンタリー映画祭になるのかなあ。


円天のおかげで、今はあやしさ満点の企画に見えるのが玉にキズだけど、
いわゆる町の商店街近隣に住む立場としていづれやってみたいものだ。