蜷川実花の映画はまさしく蜷川実花だった


映画 さくらん をDVDで見た。
蜷川実花の映画だ


蜷川実花の写真そのまんまだった。
色と構図がすばらしい 写真家らしい映画。
ラスト近くの桜並木の全景のカットが印象に残っている。
あんなペタッとしたポップな桜は映画ではあまり見たこと無い。


椎名林檎の曲は確かにピタッとくるけど、
イメージ強固過ぎにつき映画音楽にすべきものではない気がする。
何年か後に見返したとき古色蒼然とする気がする。
林檎臭はそのぐらいきつい。


蜷川実花の写真は
無駄なものが少なく、作られた様式美的な雰囲気があって、
それがポップとしか言いようの無いカタチで写真になっている。
さくらんって原作と、遊郭って言う場所と時代背景が、
蜷川実花の写真を映画にするのにピッタリだったんだなあと思った。