帰ってきたGR


昨日 二回目の修理に出していたGR DIGITALがかえってきた。
初期不良だった内蔵ストロボの異常で一回目の修理。
帰還したらSDカードの認識不良が生じており、
すぐに二度目の出征であった。

GRはフィルムカメラの頃からファンなのだが、
GR-10をカヤックで川下り中に沈没させてしまうと言う前歴もあり、相性が良くないらしい。
たぶんB型に違いない。
今回も「またか・・・」と思ったが、とりあえずは無事に動いている。

まずは GR DIGITAL これからも仲良くしていきましょう。

GR-10もそうだったけど、このGR DIGITALも程よい重さとサイズで非常に使いやすい。
コンパクトデジカメと思えないような風体も愛すべき点だ。
操作も機械で写真を撮る楽しみにあふれている。
なんとフルマニュアルモードまであるんだから。
お気に入りのスローシンクロストロボも健在だ。
しかしなによりレンズが良い(のだと思う)。
非常にシャープなんだけどアナログな空気感がある。
描写は水没したGR-10に良く似ている。
全体的には上位機であったGR-1に近いのだろう。
マニュアルモードがあるので。

自分は今もフィルムカメラに未練があり、できればフィルムで撮りたいのだが、金銭的にも時間的にも余裕が無い。
それに、記録的な意味合いで現実を切り取る道具として必要なシチュエーションが増えてきた。
そうなるとコンパクトデジカメに勝るものは無い。
しかし ふつうのコンパクトデジカメは十分に意志を反映させる道具ではないのは事実。
写真というのは、俗に聞こえるかもしれないが、その行為に入り込むための道具は結構重要だったりする。
意志を注入した写真をとるために、一眼レフカメラであったり、フィッシュアイだったり、フィルターであったり、フィルムであったり、引伸機であったり、印画紙の種類であったり。

少なくとも、GR DIGITALは撮る行為の時点ではかなり入り込ませてくれる機能を持っている。
一枚の金銭的重みは依然フィルムより軽いけど、行為の重みを思い出させてくれるし、充実感を喚起させてくれる。
しかもフルオートで「ただの」デジカメとしても使える。

これは本当によいものだ。

おかえりなさい。GR。 いろんな意味で。