僕は天使ぢゃないよ

「僕は天使ぢゃないよ」と言う映画を見たのは
10年前 中野の武蔵野ホールだったと思う。
30年ほど前に作られた映画で、
監督・主演はあがた森魚桃井かおり横尾忠則泉谷しげる
そして大瀧詠一なんかが出演していた。
特に、「動いている大瀧詠一」はそう見れるものではないので、
これだけでも必見です。

同じころ、スペースシャワーでやっていた萩原健太の番組で、番組の最後に
大瀧詠一が次回出演しますとのたまい、一週間興奮状態。
しかし、急遽キャンセル(やはり)
その日から、「大瀧詠一ロボット化説」世間の定説です。
たぶん、政府が大瀧詠一の才能を惜しみロボットにしたんだと思います。
 
この映画のサントラが僕は非常に好きで、特に大瀧詠一のファーストアルバムから使用されている楽曲たちは、劇中でもすごく印象的。
不朽の名曲「びんぼう」で踊るシーンでは、震えました。
当時「渋谷系」による再評価的流れで、URLのアルバムが盛んに再発されていたこともあり、僕もブームにのって(?)はっぴいえんどをはじめ、聞き漁った。
特に大瀧詠一については「大瀧詠一原理主義」と呼べるほど洗脳されていた気がします。

で、久々にこのサントラを聞いたのはこんなわけです・・・・

僕は天使ぢゃないよ



最近、会社の風土改革とやらでミーティングを盛んにやっている。
これオフサイトミーティングって言ってるんだけど、
自分はどちらかと言えば聞き役。と言うか話がぶれるのを修正する役目。
と認識している。うまくやれているかは別としてだけど。

人の話を聞く(聞こうと努力する)と言うのは心底疲れる。
同時に話を本筋に戻す作業がこれまた疲れる。
二重苦だ。

話を軸に戻したと思ったらあっちへ飛んで
また戻したら またこっちへ飛んで
反復横とびか君たちは。

そういうスタイルでやって行くのを選んだのは自分なので
なんともいえないけど、
自分でまとめて行った方がなんと楽なことでしょうか。

でも、聞き役がうまく機能してくると、立場的に、
聞くほうがイニシアチブをとるようになってくるんで、
勘違いしないように注意しないと、新興宗教見たいになっちゃう。
おれは偉大だ。わからないやつは「ポア」するぞみたいな。

どちらかと言うと、誰でもそうだと思うけど、
自分は、聞くより話すほうが好きであり、
おだやかに聞いていても、実は気が短い。

実際、「僕は天使ぢゃないよ」と言いたい気分。